音楽理論講座 2024【その7】

音楽理論講座 2024【その7】

【度数について③】
 大文字のMはメジャー、小文字のmはマイナーと読みます。これは度数に限らず音楽全般で共通する約束事なので覚えておいてください。
 pはパーフェクト(完全)の略です。
 何故そういう表記になるかは気にしないでください。理由はありますが、それを知ってみたところで大して役には立ちません。
 「そういうモノ」だと思って丸暗記してしまいましょう。

 覚え方のコツとしては、まず、1、4、5、8は「完全音程」、2、3、6、7は「長短音程」と覚えてください。
 次に、完全音程には「減と増」を使い、長短音程には「短と長」を使うと覚えます。
 最後に、、1度に近い方が「減」または「短」、1度から遠い方が「増」または「長」と覚えてください。
 長と短は、1度からの距離が短ければ「短」、長ければ「長」です。
 増と減は、完全音程より下なら「減」、完全音程より高ければ「増」です。

 コード表記では増4度は使いません。減5度を-5(フラット・ファイブ)と表記します(例、Cm7-5)。

 テンションコード等(Cadd9、C(11)、Cm(13)など)で使われる数字「9、11、13」は指定が無い限り長9度、完全11度、長13度を示します。
 また、テンションコードに於いて度数を表す時は「m」や「M」は使わず「#(+)」や「♭(−)」を使います。
 セブンスコードに於いては唯一「M」を使います。

 度数で表すと、Cのコードも、Dのコードも、Eのコードも、全て完全1度、長3度、完全5度の組み合わせになっています。

Cのコード
1度→ド
長3度→ミ
完全5度→ソ

Dのコード
1度→レ
長3度→ファ#
完全5度→ラ

Eのコード
1度→ミ
長3度→ソ#
完全5度→シ

 度数についての説明は以上です。一度に全てを覚えようとすると難しいかも知れません。
 何度も読み返して分かるところから少しずつ覚えてみてください。

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